日光に当てるだけでも追熟が進みますが、より早く、よりおいしくキウイを追熟させる効果的な方法があります!
この記事では、そんな便利な追熟法をご紹介します!
じゃがいものような硬さのキウイを完熟させる!リンゴを使った確実な追熟方法
未熟なキウイはじゃがいものように硬く、酸味も強いため食べるのが難しいことがあります。
ですが、リンゴを利用することで、このようなキウイを簡単に柔らかく、甘く変えることができます。
この効果的な方法をマスターして、おいしいキウイをいつでも楽しんでください。
具体的な方法は、キウイをリンゴと一緒にナイロン袋に入れて室温で保管するだけです。
キウイ5個に対してリンゴ1個を用意し、2~3日間でキウイは自然に追熟し、甘さを増します。
この追熟効果はリンゴが放出するエチレンガスによるものですが、成功させるためには以下の2つのポイントに注意が必要です。
【失敗しないための注意点】
温度管理
追熟に適した温度は15~20℃です。
20℃を超えるとキウイは病気にかかりやすくなり、腐りやすくなるため、特に夏場は温度管理が重要です。
適切なリンゴの選択
全てのリンゴが追熟に適しているわけではありません!
追熟に効果的なリンゴの種類については次の項でさらに詳しく説明します。
キウイの追熟に最適なリンゴの種類
キウイを迅速に追熟させる方法としてリンゴの利用が推奨されますが、リンゴの種類によってその効果は大きく異なります。
エチレンガスを多く放出するリンゴの品種を選ぶことが、キウイの追熟成功の鍵となります。
特にエチレンガスの放出が多いリンゴの品種としては、「つがる」、「ジョナゴールド」、「王林」などで、これらの品種は、キウイの甘みを引き出し、追熟を助けるのに特に効果的です!
一方で、「サン・フジ」などの品種はエチレンガスの放出が少ないため、追熟には向いていません。
このような品種を使用してしまうと、キウイが十分に追熟しないことがあります。
適切なリンゴを選ぶことで、キウイは追熟期間中に均一に甘くなり、食感も柔らかくなります。
選んだリンゴによっては、追熟の効果が大きく変わるため、リンゴの選択には注意を払いましょう。
これにより、甘くならなかったり、期待したように追熟できなかったりする失敗を避けることができます。
キウイの追熟期間と他の果物での追熟方法
リンゴを用いた方法でキウイの追熟を行うと、通常は2~3日で完熟しますが、家庭にリンゴがない場合でも他の果物を使用して追熟を促す方法があります!
追熟に使える他の果物としては、みかん、バナナ、柿が挙げられます。
これらの果物もエチレンガスを放出し、キウイの追熟を助けることができ、使用する際の割合は、みかんや柿はキウイ2~3個に対して1個、バナナはキウイ4~5個に対して1本が目安です。
ただし、柿を使用する際は特に注意が必要です!
柿は他の果物に比べて追熟が早く進むため、放置すると早期に腐敗する可能性があります。
柿を使用する場合は、追熟の進行を定期的にチェックし、適切なタイミングで取り出すことが重要です。
また、リンゴ以外の果物を使用した追熟方法では、少し時間がかかることがありますので、追熟の進み具合を手で触って確認しながら、適切な硬さになるまで待つことが推奨されます。
このように、リンゴ以外にも多様な果物でキウイの追熟を試みることができ、状況に応じて最適な方法を選ぶことが可能です。
キウイの甘さと柔らかさを最大限に引き出すために、これらのポイントに注意して追熟を行いましょう。
追熟時に避けるべき一般的な間違いとその対策
キウイの追熟においては、適切な方法を選ぶことが重要ですが、間違った方法を使ってしまうと、キウイの美味しさを最大限に引き出すことができません!
以下は、追熟時によくある間違いと、それを避けるための対策です。
電子レンジを使った追熟
電子レンジを使用すると、キウイのデンプンが糖に変化することで、一時的に甘味を感じることがありますが、これは追熟とは異なり、本来の甘味や食感を損ないます。
加熱によりキウイの自然な風味が失われ、食感も悪くなります。
電子レンジでの加熱は、加工食品作りに限定したほうが良いでしょう。
冷蔵庫での追熟
追熟は常温で行うべきです!
冷蔵庫での追熟は、キウイに含まれる酵素の活動を抑制し、適切に甘くなるプロセスを妨げます。
冷蔵庫に入れるのは、追熟が完了し、食べる準備が整った後の保存のみにしましょう。
追熟が進みすぎた場合は、速やかに冷蔵庫で保管することで、さらなる熟成を防ぎます。
長期間常温放置
完熟したキウイを常温で長期間放置すると、過熟しすぎてしまい、味が落ちるだけでなく、腐敗のリスクも高まります。
追熟が完了したら、迅速に食べるか冷蔵庫での適切な保存が必要です。
これらの一般的な間違いを避けることで、キウイの追熟を正確に行い、最も美味しい状態で楽しむことができます。
追熟の方法を正しく選び、注意深く管理することが、最終的な味わいに大きく影響します。
キウイだけで効果的に追熟させる方法
他の果物を使わずにキウイだけで追熟を行う方法もあります。
この方法はシンプルで、特別な材料がなくても実施可能です。
特に、「ためしてガッテン」で紹介されたような、キウイを軽くたたくという手法が有効です。
たたくことにより、キウイ自体からエチレンガスが発生し、追熟が促進されます。
この方法では、キウイの表面を軽くたたいてへこませる程度で十分です。
適度な力加減がキウイにストレスを与え、自然な追熟を促すことができます。
また、複数のキウイを一緒に保管することもおすすめします。
キウイ同士がお互いにエチレンガスを発生させ合うことで、追熟効果が増すためで、この自然なプロセスを利用することで、キウイの甘みと柔らかさが増し、食べごろになります。
この簡単な方法を試してみることで、手軽にキウイの追熟を行うことが可能です。
他の追熟方法と併用することもできるため、キウイが十分に追熟するまで様々な手段を試すのも良いでしょう。