野沢菜の漬物が酸っぱくなってしまったという経験は、よくあることではないでしょうか?
そんな時には、酸っぱくなった野沢菜を甘じょっぱく煮つけると、多くの人が美味しく食べられると感じています。
この調理法は、シンプルでありながら家庭でも簡単にできる方法です。
今回は、多くの方に好まれるレシピをご紹介しますので、是非試してみてください。
酸っぱくなった野沢菜を美味しくリメイク!「甘じょっぱ煮」の魅力
発酵が進んで酸っぱくなった野沢菜漬け、捨ててしまうのはもったいないですよね?
そんな時は、甘じょっぱく煮つけると新しい味わいを楽しめます。
特に冬のはじめに漬けた野沢菜は、時間が経つと乳酸菌の働きで酸味が増してしまいますが、これが煮物に最適な状態なんです。
野沢菜の旨味がしっかり引き出されるので、濃いめの味付けがご飯との相性抜群。
ご飯が何杯でも進むと言われるほどです!
煮つけた野沢菜のつややかで食欲をそそる見た目も、この料理の大きな魅力のひとつです。
野沢菜の煮物に「酒粕」を加えるとコクが増す!
野沢菜の煮物に白いつぶつぶが入っているのを見たことがありますか?
その正体は「酒粕」です。
酒粕を加えることで、煮物に一層深いコクとまろやかさがプラスされます。
酒粕は発酵食品で、野沢菜との相性も抜群です。
発酵食品同士が合わさることで、野沢菜の酸味がまろやかになり、酒粕のコクが加わり味が複雑になります。
これは、信州の郷土料理の一つとしても知られており、チーズとの相性も良く、スキー場などで「野沢菜ピザ」としても人気があります。
「野沢菜の酒粕煮」は、酸っぱくなった野沢菜を活用するのにぴったり。
酒粕が調理に加わることで、さらに深みのある味わいが楽しめます。
簡単で美味しい「野沢菜の酒粕煮」レシピ
酸っぱくなった野沢菜漬けを美味しくリメイクする「野沢菜の酒粕煮」。友人のおばあちゃんから教わったレシピを、簡単に紹介します。
分量は好みに合わせて調整可能なので、味見をしながら自分好みに仕上げましょう。
【材料】
○酸っぱくなった野沢菜の漬物(適量)
○酒粕(板状のもの・適量)
○砂糖(適量)
○醤油(適量)
○油(適量)
○煮干し(適量)
○だし汁(野沢菜がひたひたになるくらい)
○鷹の爪(好みで適量)
【作り方】
1. 野沢菜を刻み、一晩水に浸して塩抜きする。
2. 鍋に塩抜きした野沢菜を入れ、ひたひたになるくらいだし汁を加える。
砂糖、醤油、油、煮干し、細かくちぎった酒粕、鷹の爪を一緒に入れて、野沢菜が柔らかくなるまで煮る。
3. 味を見て、好みに応じて砂糖や醤油で調整。
ポイントは醤油を入れすぎないこと!
しょっぱくなりすぎると調整が難しいので、少しずつ足していくのがコツです。
煮詰めるときには、時短をしたい場合は圧力鍋を使うのもお勧めです。
野沢菜漬けは信州の伝統「おふくろの味」
信州、長野県の郷土料理のひとつに「野沢菜漬け」があります。
野沢菜の収穫は11月末から12月初旬にかけて行われ、各家庭で漬け込まれるのが一般的です。
特に信州では、野沢菜漬けは「おふくろの味」として多くの家庭で受け継がれてきました。
自宅で少量の野沢菜を漬けることがありますか?
本場では大きな漬物容器に大量の野沢菜を漬けるのが特徴です。
漬ける方法や味は家庭ごとに異なり、どの家でもその家ならではの味が楽しめます。
昔ながらの方法では、渋柿を一緒に漬け込むことで甘味が加わり、より美味しくなると言われています。
家庭で手作りする野沢菜漬けは、市販のものとはひと味違う風味が楽しめるので、機会があれば是非チャレンジしてみてください。
まとめ
長野県の郷土料理である野沢菜漬けは、酸っぱくなってしまっても無駄にすることなく、甘じょっぱく煮ることで新たな美味しさが引き出されます。
酸味が強い野沢菜漬けには乳酸菌が豊富に含まれており、健康にも良いとされています。
また、酒粕やチーズなど、発酵食品と組み合わせることで、さらに奥深い味わいが楽しめます。
田舎料理の魅力は、正確なレシピに頼らず、味見をしながら自分好みに仕上げるところ。
特に野沢菜漬けは、手作りすることで市販品とは違った、家庭の味を楽しむことができます。
信州の伝統的な「おふくろの味」、是非ご家庭でも取り入れてみてください。