自転車のヘルメットは、道路交通法により着用の努力義務が定められましたが、子供がヘルメットを嫌がることがあります。
暑い、重い、かゆい、きつい、見た目が悪いなど、子供が嫌がる理由は色々ですが、それでもやっぱりヘルメットを着けるべきでしょうか？
この記事では、子供乗せ自転車でヘルメットをしないことが問題な理由と、ヘルメットを嫌がる子供への対策法を紹介します。
子供乗せ自転車ではヘルメットが必要な理由と法的背景
子供乗せ自転車を利用する際、短い距離だから、または子供が嫌がるからといった理由でヘルメットをしない方も多いかもしれません。
しかし、どんな理由であれヘルメットの着用は避けられないのでしょうか？
また、その法的な側面にはどのようなものがあるのでしょうか？
道路交通法第63条11により、13歳未満の子供はヘルメットの着用を努めるべきとされています。
2023年4月の改正で、すべての年齢に対し自転車乗用中のヘルメット着用が努力義務とされました。
これは強制ではありませんが、安全への意識を持つことが求められています。
子供を乗せている場合でも、自転車の安全使用は非常に重要です。
車と同じように安全に配慮することで、事故を未然に防ぐことができるのです。
2歳児が自転車ヘルメットを嫌がるときの対処法
ヘルメットを被ることの理由がまだ理解できない2歳児にとって、頭部に感じる違和感は非常に不快に思えるでしょう。
ヘルメットを着用しようとするたびに泣き出す経験をした親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つ、子供がヘルメットを嫌がる場合の対処法をご紹介します。
褒めて自信を持たせる
子供がヘルメットを被った姿を「かっこいい」「かわいい」「すごい！」と褒めると、子供は自信を持ちやすくなります。
鏡の前で自分の姿を見せることで、ヘルメットを被ることへの抵抗が和らぐでしょう。
楽しいことと関連付ける
ヘルメットを被ると好きな場所に遊びに行ける、またはご褒美がもらえるなど、ヘルメットの着用が楽しい出来事と結びつくようにしましょう。
これにより、ヘルメットを被ることへのポジティブな印象を持たせられます。
普段から慣れさせる
ヘルメットに触れる機会を増やすために、人形に被せて遊んだり、自転車以外の場所でもヘルメットに触れてもらうと良いでしょう。
そうすることでヘルメットが怖くないことを理解しやすくなります。
子供の意見を取り入れる
ヘルメットを選ぶときは、子供が好きなデザインやキャラクターのものを選ばせることで、自ら進んで被るようになることもあります。
また、重すぎない軽量タイプを選ぶことで負担を軽減できます。
これらの対処法を試すことで、子供に楽しくヘルメットを着用してもらえるようになるかもしれません。
子供のヘルメットがずれる悩みを解決！
子供用のヘルメットは、大人用とは異なり頭にフィットしにくいものです。
被ったときにヘルメットがずり落ちて顔が見えなくなったり、すぐに外れてしまう経験を持つ親御さんも多いでしょう。
このようなずれる問題には、以下の解決策があります。
帽子やフードの上から被る
帽子やフードをかぶせて、その上にヘルメットを被ると、ずり落ちを防ぎやすくなります。
ヘルメットの中にタオルを入れる
ヘルメットの内側に薄手のタオルや布を敷くことで、頭にフィットさせることができます。
サイズ調節スポンジを使う
専用のスポンジを使って隙間を埋めることで、頭のサイズに合わせて調整できます。
ヘルメットがぶかぶかだと保護効果がないばかりか、視界が遮られて危険性が高くなります。
頭にフィットするように調整して、安全に自転車に乗れるようにしましょう。
子供の成長に合わせて定期的にサイズを確認することも大切です。
子供用ヘルメットの選び方：2歳児の適切なサイズ
子供用ヘルメットの選び方は、特に2歳くらいの子供にとって悩ましいところでしょう。
個人差が大きい年齢ですので、店頭で実際に試着したり、店員さんに相談することをお勧めします。
年齢ごとのサイズの目安は以下の通りです。
○1～3歳「約46～50cm・XXS～XSサイズ 」
○4～6歳 「約52～56cm・Sサイズ 」
○7～12歳 「約56～58cm・Mサイズ 」
このサイズはあくまで目安ですので、試着してしっかり確認しましょう。
サイズ調整機能付きのものを選ぶ
アジャスター機能がついていると、頭のサイズに合わせて調節できます。
子供の成長に合わせて長く使えるので便利です。
専用スポンジで調節する
ヘルメットの形状に合わせてスポンジを貼り付け、頭にフィットさせることで安全性が高まります。
2歳児の成長は早いので、定期的にサイズを確認し、最適なヘルメットを選んでください。
自転車送迎時のヘルメット盗難リスクと対策
保育園や幼稚園への自転車送迎は一般的ですが、送迎後に自転車にヘルメットを置きっぱなしにすることは、盗難リスクが高いです。
帰宅する場合は問題ありませんが、そのまま仕事や買い物に行く場合は注意が必要です。
子供のヘルメットは園で預かってもらえることもありますが、盗難リスクを減らす為の以下の対策もお勧めです。
カバーや荷物の下に隠す
レインカバーや荷物の中にヘルメットをしまい、外から見えないようにします。
かごカバーやチェーンロックで固定する
自転車のかごにカバーをかけたり、チェーンでヘルメットをしっかり固定することで盗難を防げます。
ヘルメットホルダーを利用する
子供乗せ自転車にはヘルメットホルダーが付いている場合があります。
後から取り付けられるホルダーもあるので、活用しましょう。
子供乗せ自転車での送迎時には、ヘルメットの保管方法にも注意して、安全に持ち帰りましょう。
まとめ
この記事では、子供乗せ自転車でヘルメットを着ける必要性と、子供がヘルメットを嫌がる場合の対策法について解説しました。
子供乗せ自転車に乗る際は、子供の安全を確保するために必ずヘルメットを着用させましょう。
もし子供がヘルメットを嫌がる場合、以下のような対策を試してみてください。
ヘルメットの重要性や効果を説明する
子供が理解できる言葉で、ヘルメットの役割を説明しましょう。
好きなデザインや色を選ばせる
子供が自ら選んだヘルメットであれば、喜んで被ることが多いです。
親も一緒に着用する
親もヘルメットを着用することで、子供も真似をするようになります。
ヘルメット着用の習慣やルールを作る
一貫してヘルメット着用を求めることで、子供も自然と従うようになります。
ごほうびやお礼を用意する
ヘルメットを着用した際にご褒美を与えることで、子供にポジティブな印象を与えます。
以上の方法で、子供が安全に自転車に乗れるようにしましょう。
また、自分自身もヘルメット着用の努力義務がある為、子供と一緒に着用して、安全な自転車生活を送りましょう！
