「なすの天ぷらを作ると、衣がはがれてしまう…」こんな経験はありませんか?
せっかくカリッと揚げたはずなのに、衣がベチャッとしたり、なすから剥がれてしまったりすると残念ですよね。
なすは水分を多く含む野菜なので、衣をしっかり密着させないと剥がれやすくなります。
でも、いくつかのコツを押さえれば、サクサクの衣をまとった美味しいなすの天ぷらが作れるんです!
この記事では、「なすの天ぷらの衣がはがれる原因」と「衣をしっかり密着させてサクサクに揚げるコツ」を詳しく解説します。

これを読めば、次回から失敗せずに美味しいなすの天ぷらが作れるようになりますよ!
なすの天ぷらの衣がはがれる原因とは?
なすの天ぷらが上手く揚がらない原因を知ることが、サクサク仕上げる第一歩です。
ここでは、よくある失敗の原因を3つ紹介します。
水分が多すぎると衣が付きにくい
なすは水分を多く含む野菜です。
そのため、切った後に十分に水気を取らないと、衣が密着せずに剥がれやすくなります。
特に、揚げる前にキッチンペーパーでしっかり水分を拭き取ることが重要です。
また、塩を軽くふって余分な水分を出してから拭くのも効果的です。
衣の付け方にムラがあると剥がれやすい
衣をつけるときにムラがあると、一部分だけ厚くなったり薄くなったりして、剥がれる原因になります。
衣は薄めに均一につけるのがポイントです。
小麦粉をまぶしてから衣をつけると密着しやすくなります。
更に、衣をつけたらすぐに揚げることで、剥がれを防げます。
揚げる温度が適切でないと密着しない
油の温度が低すぎると、衣がしっかり固まる前に剥がれてしまいます。
逆に、高すぎると表面だけがすぐに固まり、中のなすが火が通る前に焦げてしまうことも…。
170~180℃の適温を保ちながら揚げるのが理想的です。
温度を一定に保つために、一度に揚げる量を減らすと失敗しにくくなります。
衣がはがれない!なすの天ぷらをサクサクにするコツ
なすの天ぷらをサクサクに仕上げるには、下準備や衣のつけ方がポイントになります。

ここでは、衣がはがれないための具体的なコツを紹介します。
なすの下処理をしっかりする
なすは水分が多いため、そのまま揚げると衣が剥がれやすくなります。
以下の手順で下処理をしましょう。
◯切ったなすを塩水に5〜10分つけその後余分な水分を抜く
◯キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る
◯薄く小麦粉をまぶすと衣が密着しやすくなる
このひと手間で、衣が剥がれにくくなります。
衣を均一に薄くつける方法
衣が厚すぎると、揚げたときにムラができて剥がれやすくなります。
衣を均一にするポイントは以下の3つです。
◯小麦粉(または片栗粉)を薄くまぶしてから衣をつける
◯天ぷら衣をつけたら軽く余分な液を落とす
◯衣は作り置きせず、その都度混ぜて使う(グルテンが発生するとベチャッとしやすくなる)
適切な温度で揚げるポイント
なすの天ぷらをサクサクに揚げるためには、油の温度管理が大切です。
◯170〜180℃が適温(衣を少し落とすとすぐ浮いてくるくらい)
◯低温だと衣が吸油してベチャベチャに、高温すぎると焦げやすい
◯一度に入れる量を少なくし、温度が下がらないようにする
揚げるときになすを触りすぎないことも重要。
菜箸で何度も動かすと衣が剥がれやすくなるので、最初はそっと入れて衣が固まるまで待ちましょう。
サクサク食感が長持ちする揚げ方の秘密
天ぷらは揚げたてが一番おいしいですが、時間が経つとベチャっとしてしまうことも…。
ここでは、サクサク食感を長持ちさせる揚げ方のコツを紹介します。
揚げ油の種類と選び方
天ぷらの仕上がりは、使用する油の種類によって変わります。
サクサク食感を出したいなら
「米油」や「ごま油」をブレンドするとカラッと揚がる
軽い仕上がりにしたいなら
「キャノーラ油」や「サラダ油」がお勧め
コクを出したいなら
「ごま油」を少し加えると香ばしさアップ
また、古い油を使うとべちゃつきの原因になるため、できるだけ新しい油を使いましょう。
二度揚げでカラッと仕上げる
一度揚げただけでは水分が残り、時間が経つとしんなりしやすくなります。
そこで「二度揚げ」のテクニックを活用しましょう!
◯170℃の油で1分半〜2分揚げる(衣が固まり、表面がきつね色になるまで)
◯一度取り出して1〜2分休ませる(余熱で中まで火を通す)
◯180〜190℃の油で30秒〜1分揚げ直す(表面をカリッと仕上げる)

二度揚げすることで、余分な水分が飛び、衣が長時間サクサクのまま保たれます。
揚げた後の保存方法とコツ
揚げたての天ぷらを美味しく保つには、保存方法も重要です。
◯揚げた天ぷらは金網に置く(バットに直接置くと蒸気で衣がベチャつく)
◯余分な油をしっかり切る(キッチンペーパーで軽く抑えるのも最適)
◯保存する場合は、(冷めてからクッキングペーパーに包んで冷蔵庫へ)
また、温め直す際はオーブントースターで3〜5分加熱すると、カリッとした食感が復活します。
なすの天ぷらがもっと美味しくなるアレンジ
基本のなすの天ぷらにひと工夫加えることで、更に、美味しく楽しむことができます。
ここでは、味付けや衣のアレンジ方法を紹介します。
味付けアレンジ(塩・ポン酢・天つゆ)
なすの天ぷらは、シンプルな塩や定番の天つゆ以外にも、様々な味付けで楽しめます。
塩
揚げたてに軽くふると、なすの甘みが引き立つ
ポン酢
さっぱりとした味わいで、夏にぴったり
天つゆ+大根おろし
定番の味!大根おろしを加えるとよりサクサク感が増す
カレー塩や抹茶塩
ひと味違う和風アレンジ
カリカリ衣のための材料アレンジ
衣に少し工夫を加えることで、食感を変えることができます。
片栗粉を加える
小麦粉だけでなく、片栗粉を混ぜることでよりカリッと仕上がる
炭酸水を使う
水の代わりに炭酸水を使うと、衣が軽くサクサクに
マヨネーズを少し加える
卵の代わりにマヨネーズを入れると、コクが増し、衣が剥がれにくくなる
揚げ焼きでも作れる?簡単レシピ
「揚げ物は面倒…」という場合は、少ない油で作れる揚げ焼きもお勧め!
◯フライパンに1cmほどの油を熱する
◯天ぷら衣をつけたなすを入れ、中火で片面ずつじっくり焼く
◯こんがり色がついたら、裏返してもう片面も焼く
この方法なら、少ない油でもサクサクのなすの天ぷらを楽しめます。
まとめ
この記事では、なすの天ぷらが衣ごと剥がれる原因と、サクサクに仕上げるコツを解説しました。
今回紹介したポイントをおさらいしましょう。
衣がはがれる原因
◯なすの水分をしっかり取らないと、衣が密着しにくい
◯衣のつけ方にムラがあると剥がれやすい
◯油の温度が低すぎると、衣が固まる前に剥がれる
サクサクに仕上げるコツ
◯なすの下処理(塩水につけて水分を抜き、小麦粉を薄くまぶす)
◯衣のつけ方(薄く均一にし、余分な衣を落としてから揚げる)
◯揚げる温度(170〜180℃をキープし、一度に揚げすぎない)
◯二度揚げ(衣がカリッと長持ち)
また、米油やごま油を使う、炭酸水を加える、揚げ焼きで簡単に作るといったアレンジも可能です。
これらのポイントを押さえれば、次回からは衣がはがれない、サクサクのなすの天ぷらが作れるはずです。
是非、試してみてくださいね!